この記事では、万年筆の育て方・経年変化について解説します。
- 万年筆を育てるにはどうしたら良いの?
- 万年筆の「手に馴染む」は本当なの?
- 万年筆で書く機会が少なくて困っている…
これらの疑問に答えます。
結論、万年筆を育てるには「書きまくる」しかありません。
しかし、現代人は手書きの機会がどんどん減っているのも事実です。
本記事では、10年以上1本の万年筆と向かい合ってきた筆者が辿り着いた、万年筆の育て方を紹介します。
この記事を読めば、万年筆を早く自分の体の一部にすることが出来るでしょう。
しかも、夢が叶うというオマケ付き。
ぜひ参考にしてください。
万年筆を育てるには時間がかかる
万年筆を育てるには時間がかかります。
一般的には、使い始めてから3年ほど経つと、自分の手に馴染むと言われています。
ただし、これは人によって全く違います。
筆記量が多い人なら1年程度で手に馴染んでくるでしょう。
逆に、購入しても眠らせている期間が長い人は、5年経っても手に馴染みません。
僕は、書いて書いて、自分の体の一部にすることが、万年筆の醍醐味だと思っています。
そのためには、兎にも角にも「書くこと」が重要なのです。
手に馴染んだ万年筆は最高
僕自身、万年筆を使ってきて、手に馴染んだと感じたタイミングがありました。
10年の付き合いになるセーラー万年筆の「プロフェッショナルギアスリム」が良い例です。
この万年筆は、大学のレポートで使い込んでいたので、1年ほどで手に馴染みました。
ある日突然、めちゃくちゃ書きやすくなったのです。
より一層滑らかな書き心地になり、病みつきになりました。
この感覚を味わうと、万年筆がもっと好きになるはずです。
プロフェッショナルギアスリムの詳しいレビューも書いたので、興味があればのぞいてみてください。
現代人は手書きの機会が少ない
昨今のデジタル化により、手書きの機会は急激に減りました。
議事録、家計簿、手紙、年賀状、メモ…。
ここ十数年で、ありとあらゆる手書きが電子化しています。
僕も学生時代は、勉強のため万年筆を使うことが多かったのですが、社会人になり機会は激減しました。
万年筆を使うための試行錯誤
ここまで来ると、万年筆で文字を書くためのアイデアが必要です。
放置していると、今後さらに万年筆を使う機会が減ることは容易に予想ができます。
いつの間にか万年筆は、机の片隅でほこりを被りながら、ひっそりと息を引き取ることになることでしょう。
僕は時代に逆らい、万年筆の活躍の場を増やすために、試行錯誤を繰り返してきました。
- TODOリスト
- 日記
- 手帳(カレンダー)…などなど
しかし、ぶっちゃけるとスマホの方が便利です。
スマホは、いくら書いてもかさばることはありませんし、あとから簡単に検索することが出来ます。
こうなると、発想を転換するしかありません。
手書きをすることに意味があり、たくさんの文字を書き、あとから検索する必要もない。
こんな万年筆に都合の良い活躍の場を長年探していました。
そして、ついに見つけました。
それこそが「モーニングページ」です。
万年筆を育てるにはモーニングページがオススメ
モーニングページとは、朝にノートに文字を3ページ分書く習慣。
書籍「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」で紹介された有名な習慣です。
朝一番に手を動かして文字を大量に書くことによって、「脳の排水」ができます。
僕はモーニングページを行い、以下の効果を実感しました。
- ポジティブになれる
- 自己肯定感が上がる
- 創造性がアップする
僕はモーニングページを続けて、半年以上になります。
生きやすく感じるようになり、ここだけの話、収入も上がりました。
そして、このモーニングページは万年筆愛好家は全員やるべきだと思っています。
万年筆×モーニングページの相性の良さ
モーニングページを万年筆愛好家がやるべき理由は3つあります。
- 筆記量が多い
- 万年筆と相性が良い筆記内容
- もっと万年筆が好きになる
それぞれ解説します。
①筆記量が多い
第一に、モーニングページは筆記量が多いです。
一般的には、ノート3ページを文字で埋めます。
これだけで3000文字は書くことになります。
現代人が普通の生活をしていると、3000文字という量の筆記量は、なかなか達成できません。
そして、モーニングページは毎日続ける習慣なので、継続的に圧倒的な筆記量を確保できます。
つまり、常人の何倍ものスピードで万年筆を育てることが出来ます。
モーニングページをやっていれば、1年以内に新品の万年筆を自分の体の一部にすることも可能でしょう。
②万年筆と相性が良い筆記内容
筆記量が多いモーニングページをやるには、手に負担が少なく、滑らかな書き心地のペンが理想です。
これは、万年筆の得意分野ですよね。
筆圧が必要なく、軽く書ける万年筆には最高に相性の良い作業です。
さらに、万年筆を育てることにより、書けば書くほど自分に書きやすいように進化します。
そんな、経年変化を楽しみながら行えるのも、万年筆×モーニングページの魅力です。
③もっと万年筆が好きになる
モーニングページに書く内容は何でも構いません。
昨日の出来事でも、将来の夢でもOK。
もちろん、今使っている万年筆について書いても良いのです。
僕のモーニングページにはしょっちゅう万年筆が登場します。
このインクは良いとか、次はこんなインク、万年筆が欲しいとか、妄想話をします。
この作業がすごく楽しいです。
より深く愛用の万年筆と向かい合うことが出来ます。
僕はモーニングページを始めてから、さらに万年筆が好きになりました。
万年筆を好きになるほど、書くモチベーションは上がり、どんどん万年筆は育ちますよ。
まとめ:万年筆を育てるには「モーニングページ」
以上、今回は万年筆の育て方について解説しました。
手書きの機会が少なくなった現代人には「モーニングページ」がオススメです。
モーニングページで夢を叶えながら、万年筆を育てる。
こんなにも楽しいことはありません。
万年筆を育てたいけど、なかなか機会がない…という人は、1度で良いので挑戦してみてくださいね。
モーニングページに興味が出た人は、具体的な方法を記した記事もチェックしてみてください。